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冷蔵庫の寿命は何年?買い替えの目安や故障のサインを解説

icon clock2026年05月13日

冷蔵庫に困る女性

毎日使う冷蔵庫に少しでも違和感があると、まだ使い続けてよいのか、そろそろ買い替えたほうがよいのか迷いやすいものです。

実は、冷蔵庫は家電の中でも、比較的寿命が長いことで知られます。内閣府の「消費動向調査」(令和6年3月実施分)では、二人以上世帯が買い替えた電気冷蔵庫の平均使用年数は14.0年とされています。

ただし、この数値は「買い替えをした世帯」をもとにした平均であり、すべての冷蔵庫が14年使えるという意味ではありません。

そこで今回は、冷蔵庫の寿命の目安、買い替えを考えたいサイン、修理と買い替えの判断基準、処分時のリサイクル料金について詳しく解説します。

■冷蔵庫の平均寿命は約10~13年

冷蔵庫の寿命は一般的に、10~13年ほどとされています。家族の人数やドアの開閉回数、設置場所の温度によって差はありますが、10年を過ぎたあたりから冷えの弱まりや聞き慣れない音が出始めることがあります。

詳しく見ていきましょう。

平均使用年数の14.0年は「買い替えた世帯」の目安

内閣府の調査によると、令和5年4月から令和6年3月に買い替えられた電気冷蔵庫の平均使用年数は14.0年でした。一般に「冷蔵庫の寿命(10~13年)」といわれるよりも、少し長く使われている傾向があるようです。

また、買い替え理由の65.3%は故障でした。冷蔵庫は10年以上使われることが多い一方で、最終的には故障をきっかけに買い替える家庭が多いのでしょう。

もしも今の冷蔵庫を10年近く使っているなら、寿命は着実に近づいています。必ずしも壊れるわけではありませんが、買い替えが視野に入ってくる時期です。

出典:内閣府「消費動向調査 令和6年3月実施調査結果

補修用性能部品の保有期間は製造打切後9年

冷蔵庫の修理を考えるときは、最初に「補修用性能部品の保有期間」を確認します。

補修用性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な修理用部品のことです。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の表示規約によると、電気冷蔵庫の補修用性能部品の保有期間は製造打切後9年とされています。

つまり、製造打切(生産終了)から9年が経過した冷蔵庫は、万が一故障しても部品を手配できず、修理そのものが困難になるわけです。

冷蔵庫の製造年は、本体の側面や庫内、背面付近の銘板シールで確認できます。製造年と製造打切時期は異なりますが、手始めにチェックしておくと、修理と買い替えのどちらを選ぶべきかおおよその目安が見えてくるでしょう。

参考:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間

20年以上使える冷蔵庫もあるが、状態の確認は大切

20年以上使えている冷蔵庫は、確かにあります。しかし、見た目に大きな異常がなくても、冷えるまでに時間がかかる、コンプレッサーが長く動き続ける、以前より電気代が上がったように感じるといった変化が出てきます。

「まだまだ使える」と思っても、一度は自宅の冷蔵庫の状態を確認したいところです。

容量・タイプ別の冷蔵庫の寿命傾向

容量・タイプ 寿命の目安 特徴
一人暮らし向け(100~200L) 約8~12年 構造が比較的シンプルな機種が多い
ファミリー向け(400~600L) 約10~13年 自動製氷やチルドルームなど機能が多い
冷凍庫専用タイプ 約8~10年 開閉頻度や設置環境の影響を受けやすい

冷蔵庫は、容量やタイプ、置き方、使い方によって状態が大きく変わります。当然、寿命の目安にも違いが出てきます。ここでは、冷蔵庫の寿命傾向をタイプ別で解説します。

一人暮らし向け(100~200L)の寿命傾向

一人暮らしで使われることが多い100~200Lの小型冷蔵庫は、約8~12年が寿命の目安です。構造がシンプルな機種では大きな故障が起きにくい一方で、霜取りや庫内整理を怠ると冷却効率が落ちやすくなります。

特にワンルームの住まいでは、冷蔵庫を壁・家具に近づけて設置している方が少なくありません。放熱スペースが足りないと本体に熱がこもり、冷蔵庫に負担がかかるため注意してください。

ファミリー向け(400~600L)の寿命傾向

3人以上のご家族で使う400~600Lの冷蔵庫は、約10~13年が寿命の目安です。大型冷蔵庫には自動製氷機能や複数の温度帯など便利な機能が多く搭載されていますが、そのぶん部品が多く、一部の機能から不調が出始めることがあります。

冷蔵庫が急に止まると、食材の移動や買い替え手配で慌ただしくなりがちです。10年前後使っている場合は、小さな不調の段階で修理または買い替えを視野に入れることをおすすめします。

冷凍庫専用タイプの寿命傾向

サブ冷凍庫(冷凍庫専用タイプ)は、冷凍食品のまとめ買いや、ふるさと納税の返礼品を保管したいときに便利です。一方で、寿命の目安は約8~10年とされており、毎日の使い方しだいで負担がかかりやすい家電でもあります。

ポイントは、食材などの整理と開閉時間にあります。どこに何があるか分からないままだと、探しているあいだに庫内温度が上昇します。

ボックスや仕切りを使って食品の置き場所を決めておくと、取り出しがスムーズになります。開閉時間を短くしやすくなるため、冷凍庫への負担も抑えやすくなります。

冷蔵庫の寿命が近づいているサイン

キッチンで困っている男性
サイン 考えられる原因 緊急度
庫内が十分に冷えない コンプレッサーの不具合、冷却機能の低下
いつもと違う音がする ファンモーターやコンプレッサーの不具合
水漏れが発生する 排水経路の詰まり、製氷機まわりの不具合
霜が大量につく ドアパッキンの劣化、霜取り機能の不具合
電気代が急に上がった 冷却効率の低下、稼働時間の増加

冷蔵庫が寿命に近づくと、冷えにくい、変な音がする、水漏れするなどのサインが出ることがあります。

庫内が十分に冷えない

設定温度を下げても食材が冷えない、冷凍庫のアイスが柔らかいときは、冷却機能が落ちているサインかもしれません。まずはドアがしっかり閉まっているか、庫内を詰め込みすぎていないかを確認してみましょう。

いつもと違う音がする

冷蔵庫は運転中に「ブーン」という音がします。ただし、急に音が大きくなったり、「カチカチ」「ガラガラ」といった聞き慣れない音が続いたりする場合は注意が必要です。音の原因は、ファンに霜や異物が当たっていることもあれば、モーターやコンプレッサーの不具合が関係していることもあります。

音が出始めた時期や頻度をメモしておくと、修理や相談のときに状態を伝えやすくなります。

水漏れが発生する

冷蔵庫の下や周辺に水たまりができる場合、排水経路の詰まりや製氷機まわりの不具合が考えられます。霜が大量に発生しているなら、庫内の温度変化やドアの閉まり具合が関係しているかもしれません。

水漏れは、冷蔵庫本体だけでなく床材にも影響します。集合住宅では階下への漏水につながるおそれもあるため、繰り返し漏れるときはすぐに対処してください。

霜が大量につく

最近のファン式冷蔵庫は、通常であれば庫内に大量の霜がつきにくい構造です。それでも霜が目立つ場合、ドアパッキンの隙間から外気が入り込んでいるか、霜取り機能に不具合が出ている可能性があります。

ドアパッキンが硬くなっていたり、破れていたりすると、扉を閉めても密閉性が下がります。冷気が逃げると庫内を冷やす力が余分に必要になるので、電気代や本体への負担も増えます。

電気代が急に上がった

冷蔵庫は1日中動いている家電のため、効率が下がると電気代に影響が出ます。電気代が急に上がったタイミングで、冷蔵庫が「冷えにくい」「音が大きい」「本体の側面が熱い」といった変化もあるなら、冷蔵庫の不調を疑ってください。

冷蔵庫の修理と買い替えの判断基準

修理内容 費用の目安
ドアパッキンの交換 5,000〜12,000円(税込)
製氷機の修理 1万〜3万円(税込)
ファンモーターの交換 2万〜3.5万円(税込)
コンプレッサーの交換 5万〜8万円(税込)

冷蔵庫に不具合が出たときは、修理で済ませるか、買い替えるかで迷いやすいものです。上記表を見ると、ドアパッキンの交換は比較的安価ですが、製氷機の修理、重要部品の交換になると数万円の修理費用が発生します。

そうなれば、修理より買い替えのほうがおトクです。詳しく見ていきます。

修理費用と新品購入費用のバランスを見る

一つの目安になるのが、修理費用と新品購入費用のバランスです。修理費用が新品購入費用の半額近くになる場合は、買い替えが視野に入ります。特に10年以上使っている冷蔵庫では、一つの故障を直しても、別の部品が近いうちに不調になることがあります。

反対に、購入からまだ数年の冷蔵庫やドアパッキンなどの部分的な不具合であれば、修理のほうが負担を抑えやすいでしょう。

メーカーの部品保有期間を確認する

製造打切後9年を過ぎた冷蔵庫は、修理用部品を手配できないことがあります。電気冷蔵庫の補修用性能部品の保有期間は製造打切後9年とされているため、長く使っている機種ほど早めの確認が欠かせません。部品がないまま修理を依頼すると、結局は買い替えを急ぐことになります。

省エネ性能も併せて考える

冷蔵庫は24時間動き続ける家電なので、購入時の本体価格だけでなく、使い続けるあいだの電気代も含めて考えることが大切です。本体価格が抑えめでも、消費電力が大きい機種では、長く使うほど負担が積み重なります。

新しい冷蔵庫を探すときは、統一省エネラベルの多段階評価や年間目安エネルギー料金を確認してみましょう。どのくらい電気を使うのかが見えると、見た目の価格だけでなく、毎月のコストまで比べやすくなります。

冷蔵庫の寿命を延ばすためのメンテナンス

冷蔵庫の掃除

冷蔵庫は、日々の使い方で本体への負担が変わります。ここでは、冷蔵庫の寿命を延ばすためのメンテナンスや、知っておきたい小さな習慣についてご紹介します。

冷蔵庫の周囲にスペースを確保する

冷蔵庫は本体の外へ熱を逃がしているため、壁や家具に近づけすぎると熱がこもり、冷却の負担が大きくなります。取扱説明書やメーカーの案内を確認して、周囲に十分な隙間があるか見直してみましょう。

ドアの開閉回数と時間を減らす

ドアを開けるたびに冷気が逃げるので、開閉回数や開けている時間が増えるほど本体への負担が大きくなります。取り出すものを決めてから開ける、よく使う食材の位置を決めておくと、開閉時間を短くできるでしょう。

庫内に詰め込みすぎない

食品を詰め込みすぎると冷気の通り道が塞がり、冷えムラが出て本体にも負担がかかります。冷蔵室のスペースに少し余裕を残しつつ、使いかけの食材や期限が近いものを見つけやすくしておくと管理しやすいです。

定期的に掃除する

冷蔵庫は庫内やドアパッキン、背面や下部に汚れ・ホコリがたまりやすい家電です。食材が少ないタイミングで棚やポケットを拭き、ドアパッキンの溝も併せて掃除しておくと状態を保ちやすくなります。

冷蔵庫の処分方法とリサイクル料金

処分方法 向いている方
新しい冷蔵庫を購入する販売店に引き取ってもらう 買い替えと処分をまとめて済ませたい方
以前購入した販売店に依頼する 購入店が分かっている方
自治体が案内する回収方法を利用する 購入店が分からない方
指定引取場所へ自分で持ち込む 運搬でき、費用を抑えたい方

冷蔵庫は、自治体の粗大ごみとしてそのまま出せる家電ではありません。家庭用の冷蔵庫・冷凍庫は家電リサイクル法の対象品目なので、買い替え時は販売店へ、処分する場合は購入店や自治体に案内された方法で進めます。

家電リサイクル法に基づく処分の流れ

もっとも利用しやすいのは、新しい冷蔵庫を購入する販売店に、古い冷蔵庫の引き取りも併せて依頼する方法です。搬出と設置を同じ流れで進めやすいため、買い替え時の負担を抑えやすくなります。

自分で指定引取場所へ持ち込む場合は、収集運搬料金を抑えられます。ただし、冷蔵庫は重く、運搬中のけがや床・壁の傷に注意が必要です。無理に自分で運ぼうとせず、専門業者に任せるのが確実でしょう。

リサイクル料金の目安

冷蔵庫・冷凍庫のリサイクル料金は、メーカーや容量によって異なります。家電リサイクル券センターの主要メーカー一覧では、冷蔵庫・冷凍庫を「170L以下」と「171L以上」に分けて案内しています。

容量区分 リサイクル料金の一例
170L以下 3,740円(税込)
171L以上 4,730円(税込)

※主要メーカーの一例です。実際の料金はメーカーによって異なります。

販売店や回収業者に依頼するなら、リサイクル料金に加えて収集運搬料金がかかります。費用の総額は依頼先や地域によって変わるため、買い替え前に販売店や自治体の案内を確認してください。

買い替え時の引き取りサービスを利用する

家電量販店やネット通販では、新しい冷蔵庫の購入時に古い冷蔵庫の引き取りサービスを用意していることがあります。配送・設置と同時に回収してもらえるため、冷蔵庫のように大きく重い家電では利用しやすい方法です。

ただし、リサイクル料金や収集運搬料金は別途かかるのが一般的です。ネット通販の場合は、購入画面で引き取りオプションを選ぶ必要がある場合もあります。購入後に「古い冷蔵庫をどう処分しよう」と困らないよう、注文前に引き取りの有無・料金・回収日を確認しておきましょう。搬入経路も併せて見ておくと、当日のトラブルを防げます。

よくある質問

冷蔵庫の掃除

ここでは、冷蔵庫の寿命や買い替えについて、迷いやすいポイントをまとめました。

冷蔵庫は何年で買い替えるべき?

10~13年が一つの目安です。年数だけでなく、冷えにくさや異音、水漏れ、霜の増加といったサインが出ていたら、早めに点検・買い替えを検討しましょう。

冷蔵庫が壊れるサインは?

庫内の冷えが弱くなる、いつもと違う音がする、水漏れや霜の増加、電気代の急な上昇が代表的なサインです。気になる方は、早めに修理相談や買い替え候補の確認を始めてください。

冷蔵庫の寿命を延ばすにはどうすればいい?

周囲に放熱スペースを確保する、ドアの開閉を短くする、庫内を詰め込みすぎないといった日常の工夫が効果的です。月に一度パッキンを拭くだけでも冷蔵庫への負担を減らしやすくなります。

まとめ:冷蔵庫の寿命サインを見逃さず、早めの備えで安心を

冷蔵庫の故障は、予定していないタイミングで起こりやすいものです。購入から年数が浅い家電であっても、突然の不調に備えておきたい方は、生活家電の保証サービスに加入することをおすすめします。

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