エアコンの寿命は何年?買い替えのサインや修理との判断基準を解説
2026年05月13日
2026年05月13日

「最近エアコンの効きが悪いけど、もう寿命かな」「修理と買い替え、どっちがいいんだろう」と悩んではいませんか?
エアコンの寿命は一般的に10~13年が目安とされています。ただし、年数だけで判断すると、まだ使えるものを手放したり、無理に使い続けて電気代や安全面の負担が増えたりすることがあります。
本記事では、買い替えを考えたいサインと修理との判断基準を、寿命の目安と併せて解説します。
エアコンの平均寿命は約10~13年

エアコンの寿命を考えるときは、「標準使用期間」「補修用性能部品の保有期間」「実際の使用年数」で整理するのがおすすめです。詳しく見ていきましょう。
メーカーが設定する「標準使用期間」とは
「標準使用期間」とは、メーカーが設計上想定している使用年数の目安です。エアコンでは10年程度に設定されていることが多く、本体の銘板や取扱説明書で確認できます。
標準使用期間を過ぎてもすぐに使えなくなるわけではありません。一方で、電子基板やコンプレッサーなどの内部部品は少しずつ傷みます。購入から10年前後で不具合が出始めたときは、修理だけでなく、買い替えも選択肢に入るでしょう。
補修用性能部品の保有期間は製造打切後10年
エアコンの修理に必要な部品(補修用性能部品)は、製造終了から10年程度でメーカーの在庫がなくなるのが一般的です。東芝・パナソニック・ダイキンなど、主要メーカーの多くが部品保有期間を10年としています。
保有期間を過ぎてしまうと、修理したくても部品が手に入らず、買い替えしか選べなくなることがあります。「まだ修理できるかどうか」を早めに知るためにも、室内機や室外機に貼ってあるラベルで型番と製造年を確認してください。
参考:東芝「補修用性能部品の保有期間について」
参考:パナソニック「補修用性能部品の保有期間」
参考:ダイキン「部品保有期間について」
実際の使用年数(20年以上使えるケースもある)
エアコンを20年近く使っている家庭は珍しくありません。ただ、年数がたったエアコンは、見た目に変化がなくても少しずつ負担が蓄積しています。
例えば、冷暖房の効率が下がって電気代が高くなったり、内部の配線・部品が傷んで思わぬ不具合を招いたりします。「まだ動いているから」と判断せず、10年を超えたあたりから状態をこまめに見ておきたいところです。
エアコンの寿命が近づいているサイン
エアコンの寿命が近づくと、冷暖房の効き・音・におい・水漏れなど、普段と違う変化が現れやすくなります。代表的なサインと緊急度を以下にまとめました。
| サイン | 考えられる原因 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 冷暖房の効きが悪い | コンプレッサーの劣化・冷媒ガス不足 | 高 |
| 異音がする | コンプレッサー・ファンモーターの劣化 | 中 |
| 水漏れが発生する | ドレンホース詰まり・配管劣化 | 中 |
| 異臭がする | 内部のカビ・電子部品の焼損 | 高(焼損時) |
| 電気代が急に上がった | 冷却効率の低下 | 低 |
| 室外機の異常 | ファン・コンプレッサーの故障 | 中〜高 |
焦げたようなにおいがする場合は、すぐに運転を止めてコンセントを抜き、メーカーへ連絡してください。それ以外の症状は、以下を参考に対処しましょう。当てはまるものがないか、落ち着いてチェックしてみてください。
冷暖房の効きが悪い
「設定温度を下げているのに涼しくならない」「暖房にしても暖まらない」と感じたら、エアコン内部の冷暖房機能が弱まっているサインかもしれません。
多くはコンプレッサーの劣化や冷媒ガスの不足が原因ですが、フィルターの目詰まり、室外機周りの障害物が影響していることもあります。
まずはフィルターを掃除し、室外機の周囲に物が置かれていないかを確認してみましょう。それだけで効きが戻ることも少なくありません。改善しない場合は、型番と製造年を控えた上でメーカーの修理窓口に問い合わせましょう。
異音がする
「ガタガタ」「キュルキュル」「ブーン」など、エアコンから聞きなれない音がするようになったら、ファンモーターやコンプレッサーに負担がかかっている可能性があります。
エアコンは運転中に多少の音がするものですが、急に音質や音量が変わった場合は、内部部品の消耗が進んでいるサインです。さらに振動をともなうときは、早めにメーカー点検に出してください。
水漏れが発生する
室内機から水が垂れる原因の多くは、ドレンホースの詰まりです。ホースの出口にゴミや虫が詰まっている場合は掃除で直ることもありますが、何度も繰り返す場合は配管の傷み、取り付け時の不具合があるかもしれません。
水漏れを放置すると壁紙や床材が傷みます。タオルやバケツで一時的に受け止めつつ、早めに対処すれば被害が広がらずに済みます。
異臭がする
エアコンのにおいは、大きく分けて「カビ臭さ」と「焦げ臭さ」の2つがあります。
カビ臭いなら、内部にたまったカビや汚れが原因です。フィルター掃除やエアコンクリーニングで改善できるでしょう。一方で、焦げたようなにおいがする場合は、電子部品の焼損が疑われます。すぐに運転を止めてコンセントを抜き、メーカーや修理窓口に連絡してください。
電気代が急に上がった
エアコン内部の冷暖房効率が下がっている可能性があります。効率が下がると設定温度に近づけるために運転時間が長くなり、そのぶん電気代に跳ね返ります。
すぐに故障するわけではありませんが、内部部品に負担がかかり始めているのは確かです。フィルター掃除や設定温度の見直しで改善しないなら、最新モデルの年間電気代と比べた上で買い替えを検討しましょう。
室外機の異常
室外機は屋外に設置されているため、普段の変化に気づきにくい装置です。ファンが回らない、大きな振動音がする、周囲に水が大量にたまるといった症状があれば、内部の部品に問題が起きている可能性があります。
エアコンの効きが悪いと感じたときは、室内機だけでなく室外機の周りもチェックしてみましょう。落ち葉や物で吸い込み口が塞がれていないか、確認してみてください。
エアコンの修理と買い替えの判断基準

ここでは、エアコンの修理・買い替えの判断基準をご紹介します。
修理費用と新品購入費用のバランス
エアコンの修理費用は故障箇所や機種によって幅があります。以下の表で、修理内容ごとの費用感を確認してみてください。
| 修理内容 | 修理費用(目安) |
|---|---|
| 冷媒ガス補充 | 12,000~25,000円(税込)程度 |
| コンプレッサー交換 | 50,000~100,000円(税込)程度 |
| 制御基板交換 | 20,000~40,000円(税込)程度 |
| ファンモーター交換 | 15,000~30,000円(税込)程度 |
| 室外機修理 | 20,000~50,000円(税込)程度 |
上記はあくまでも一例です。表のとおり、冷媒ガスの補充程度なら数万円で済むこともありますが、コンプレッサー交換では5~10万円(税込)程度かかる場合があります。正確な金額はメーカーや修理窓口で見積もりを取りましょう。
こうして見ると、故障箇所によっては買い替えが視野に入ります。例えば、新品が15万円(税込)のエアコンなら、5万円の修理で本体価格の3分の1を超える計算です。「それなら新品に買い替えたい」と思う方も多いことでしょう。
特に最近のモデルは省エネ性能が高く、月々の電気代を抑えやすいです。どちらがおトクか、じっくりと検討してみてください。
メーカーの部品保有期間を確認する
上記のとおり、エアコンの補修用性能部品は製造終了から10年程度が保有の目安です。この期間を過ぎると部品がなく、修理を受けられないことがあります。
公式サイトや本体の銘板に型番・製造年が記載されているので、今一度確認してみましょう。部品の有無が分かれば、修理で直るか・買い替えに進むべきかの判断がしやすくなります。
修理と買い替えを検討するポイント:電気代の比較

修理・買い替えで迷うときは、修理費用だけでなく電気代の差をチェックします。具体的なポイントは、次のとおりです。
10年前のモデルと最新モデルの年間電気代
資源エネルギー庁によると、近年登場した省エネタイプのエアコンは、10年前のモデルと比べて約14%の省エネ効果が期待できるとしています。
例えば6畳用エアコンの期間消費電力量が600kWhの場合、電気料金の目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会)で計算すると、年間の電気代は約18,600円です(※実際の料金は契約する電力会社やプランにより異なります)。14%省エネになった最新モデルでは約16,000円程度となり、年間で約2,600円の差が出る計算になります。
自宅のエアコンとの電気代を比較したい方は、メーカーカタログに記載されている「期間消費電力量(kWh)」を見比べてみてください。目安単価の31円/kWhをかけると、年間の電気代の目安が分かります。
出典:資源エネルギー庁「機器の買換で省エネ節約」
出典:全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問:カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?」
何年使えば元が取れるか
6畳用エアコンの購入・設置費用は、50,000~100,000円(税込)程度が一つの目安となります。上記で触れたように、6畳用の電気代の差額はカタログ値ベースで年間約2,600円程度です。電気代の節約だけで購入費用を回収しようとすると、かなり長い年数がかかる計算になります。
ただし、古いエアコンを使い続ける場合は修理費用が発生します。コンプレッサー交換で50,000~100,000円(税込)程度かかることもあるため、修理費用と今後の電気代を合わせると、買い替えのほうがトータルコストを抑えられるでしょう。
省エネ基準達成率の見方
買い替え先のエアコンを選ぶときは、カタログに記載されている「省エネ基準達成率」と「通年エネルギー消費効率(APF)」を確認してみてください。
APFは、1年間に必要な冷暖房能力をエアコンが消費する電力量で割った数値です。この数値が大きいほど、少ない電力で効率よく稼働できます。
カタログや店頭の統一省エネラベルでは、省エネ性能を「★の数(多段階評価点)」で表示しています。★が多いほど省エネ性能の高いモデルなので、漏れなくチェックしてください。
賃貸でエアコンが寿命を迎えた場合の対応

賃貸住宅でエアコンが故障したときは、そのエアコンが「備え付け」か「自分で設置したもの」かで対応が変わります。ポイントは次の2つです。
備え付けエアコンの場合はまず管理会社に連絡する
入居時から部屋に設置されていたエアコンは、契約書や設備一覧に記載された「設備」にあたります。設備の修理や交換は大家や管理会社が対応するのが基本ですので、故障に気づいたらまず管理会社へ連絡しましょう。
自分で修理業者を手配すると、費用を自己負担することになる場合があります。連絡時には、症状・発生日時・型番・写真などを用意しておくと状況を伝えやすくなります。
自分で設置したエアコンは「自己負担が基本」
自分で購入して取り付けたエアコンの場合、修理費・買い替え費は入居者の自己負担になるのが一般的です。退去時には取り外して持ち出すか、撤去費用を負担して原状回復を行うよう求められることがあります。
通常、賃貸でのエアコンの設置・撤去の扱いは、賃貸借契約書に記載されています。壁の穴あけや配管工事が関わるときは、工事前の段階で管理会社へ確認しておくと、その後のトラブルを防ぎやすくなります。
エアコンの寿命を延ばすためのメンテナンス
エアコンは使い続けるうちに少しずつ汚れと負担が蓄積します。寿命を延ばすには、空気の通りを妨げないことと、内部の汚れを増やしすぎないことが大切です。
フィルターを定期的に掃除する
フィルターにホコリがたまると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の効率が下がります。効きが落ちた状態で運転が続くと、コンプレッサーにも余計な負担がかかりやすくなります。2週間に1回程度を目安にフィルターを外し、掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いで汚れを落としましょう。
室外機の周囲にスペースを確保する
室外機は、空気を取り込みながら熱を外へ逃がす仕組みです。周囲に物があると空気の流れが悪くなり、エアコンの効率が下がりやすくなります。前方は30cm以上、側面は10cm以上を目安にスペースを空けておきましょう。
シーズン前後に試運転する
夏や冬の本格使用が始まる前に試運転をしておくと、不具合に早く気づきやすくなります。冷房なら低めの温度、暖房なら高めの温度に設定し、30分ほど運転してみましょう。
ここで確認したいのは、冷暖房の効き具合、変な音、におい、水漏れの有無です。繁忙期は修理や設置工事の予約が混みやすいため、早めに状態を見ておくと落ち着いて対応できます。
定期的にプロのクリーニングを利用する
フィルター掃除では、エアコン内部のカビや汚れまでは落としきれません。においが気になる場合や、吹き出し口の奥に汚れが見える場合は、プロのエアコンクリーニングを検討しましょう。
目安は1~2年に1回程度です。小さな子どもやペットがいる家庭、使用頻度が高い家庭では汚れがたまりやすいこともあります。定期的に内部をきれいにしておくと、衛生面でも省エネ面でも安心です。
エアコンの買い替え時期とおすすめの購入タイミング
エアコンの買い替えを決めたら、次に考えたいのは購入時期です。エアコンは時期によって本体価格や工事の予約状況が変わります。
エアコンが安くなる時期は?
家電量販店の決算セールにあたる3月・9月や、年末年始のセール期は、エアコンの価格が下がりやすい時期です。在庫状況によっては、型落ちモデルをおトクに購入できることもあるでしょう。
一方で、7~8月は需要が集中するため、値下がりを期待しにくい傾向があります。今すぐ買い替えが必要でなければ、夏本番の前や秋口を狙ってみてください。
設置工事の混雑を避けるタイミング
エアコンは購入後に設置工事が必要です。6~8月は取り付け依頼が集中しやすく、購入から設置まで数週間かかることも珍しくありません。
比較的予約を取りやすいのは、4~5月や9~10月です。この時期に動いておけば、工事日程にも余裕が生まれ、夏・冬本番に間に合わせやすくなります。
新モデルの発売時期と型落ちの狙い目
毎年10~11月頃になると、各メーカーから新モデルが発売されます。このタイミングで旧モデルの価格が下がることが多いため、最新機能に強いこだわりがなければ型落ちモデルを狙ってみましょう。
型落ちであっても、省エネ性能や基本機能が十分な製品はあります。部屋の広さ・使用時間・必要な機能を先に整理しておくと、価格と性能のバランスを見て選びやすくなります。
よくある質問
エアコンの寿命について、よくある質問と迷いやすいポイントをまとめました。
エアコンは何年で買い替えるべき?
エアコンの買い替え目安は10~13年程度とされています。メーカーが定める標準使用期間は約10年で、修理に使う部品(補修用性能部品)の保有期間も製造終了から10年が一般的です。
エアコンの寿命が近いサインは?
代表的なサインとしては、冷暖房の効きが悪くなる、変な音がする、水漏れする、においがする、電気代が急に上がる、室外機の様子がおかしいといったものがあります。
焦げたようなにおいがする場合は、電子部品の焼損が疑われます。すぐに使用を中止してください。
古いエアコンと新しいエアコンで電気代はどのくらい違う?
10年以上前のモデルと最新モデルでは、年間の電気代に大きな差が出ます。ただし、差額は部屋の広さ、使用時間、設定温度、機種の省エネ性能によって変わるため、一概にはいえません。
■まとめ:エアコンの寿命サインを見逃さず判断しよう
エアコンの寿命は、10~13年程度が一つの目安です。冷暖房の効きが悪い、変な音がする、水漏れする、においがする、電気代が急に上がる、室外機に異常があるといった症状が出たら、修理や買い替えを検討しましょう。
メンテナンスで寿命を延ばすことはできますが、古いエアコンには電気代や安全面の不安もあります。購入から10年を超えたら、型番や製造年を確認し、状態を定期的に見直しておくと安心でしょう。
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※1 修理および代替品提供のいずれもできない場合には、保証相当額ের金銭給付をさせていただく場合がございます
※2 ただし物損の場合は購入日からの経過期間で修理保証額が以下のとおり減額となる場合があります。6カ月以下:100%/6カ月超~1年以下:90%/1年超~2年以下:80%/以降:1年ごとに10%ずつ減額
