給湯器のブオーン音がうるさい原因は?正常音と危険サインを解説
2026年09月28日
2026年09月28日

お湯を出すたびに給湯器から「ブオーン」という音が聞こえても、それが通常の作動音なのか、点検が必要な異音なのか、すぐに判断するのは難しいものです。
給湯器には、ファンやポンプが動くときにも音が出るほか、運転を止めたあともしばらく作動音が続く機種があります。ただし、以前より音が大きくなった、給湯を止めても音が長く続くといった場合は、不具合のサインかもしれません。
そこでこの記事では、正常な作動音と注意が必要な異音の見分け方、安全に確認できる範囲、相談する目安、修理・交換を判断するポイントを解説します。
給湯器のブオーン音は正常音?危険な音?
給湯器の「ブオーン」という音は、ファンやモーターの作動によって発生することがあり、音がするだけで故障とは判断できません。そのため、まずはいつ鳴るのか、以前より大きくなっていないか、異臭や煙などをともなっていないかを確認します。
| 音の状態 | 考えられること | まず行うこと |
| 運転開始時だけに鳴る | 点火前後のファンなどの作動音の可能性 | 毎回、音の大きさや長さが同程度か比べる |
| 使用中ずっと大きい | 高負荷の運転、ファンや燃焼の不具合など | お湯の使い方を変えたとき、音も変わるかを確かめる |
| 金属音や爆発音が混じる | 部品や燃焼状態の異常 | 何度も点火せず、給湯器の使用を止める |
| ガス臭や黒煙を伴う | ガス漏れや不完全燃焼などのおそれ | 原因を確かめようとせず、安全確保を優先する |
ここからは、音の状態ごとに確認したいポイントを詳しく見ていきます。
運転開始時だけ鳴る
お湯を出し始めると、点火や給排気のためにファンなどが動きます。毎回ほぼ同じタイミングで鳴り、短時間で収まるうえ、湯温やリモコン表示にも変化がなければ、運転にともなう作動音と考えられます。
使用中ずっと大きい
使用中に大きな音が続く場合は、複数の場所で使っているお湯を一箇所に減らし、音が変わるか確認します。使用量を減らしても音が変わらない、または以前より明らかに大きい場合は、点検の対象です。
金属音や爆発音が混じる
ブオーン音とは別に、金属がぶつかるような音が聞こえるときは、給湯器の使用を止めます。点火時に一度だけ鳴る小さな着火音とは異なり、爆発のような大きな音がする場合は、何度も点火を試さないでください。
ガス臭や黒煙がある
ブオーン音に加えて、ガスのにおいや黒い煙が出ている場合は、ガス漏れや燃焼異常のおそれがあります。原因を確かめようと再運転したり、本体カバーを開けたりせず、給湯器の使用を中止してください。
ブオーン音が大きくなる原因は?

ブオーン音が以前より大きくなったときは、給湯器そのものの不具合より、使用状況や設置環境が影響しているかもしれません。以下の表で、主な原因と自分で確認できる範囲を整理しました。
| 原因 | 確認方法 | 相談の目安 |
| 運転負荷が高い | 使用箇所数や運転モードを確かめる | 負荷を下げても大きな音が続く |
| 排気口の周囲がふさがっている | 運転を停止し、物が近くにないか確かめる | 周囲の物を給湯器から離しても音が変わらない |
| 壁や取り付け部分で音が響く | 周囲の物が本体や配管に触れていないか確かめる | 本体や壁が振動する |
| 部品が劣化している | 型番、製造年、使用開始時期を調べる | 以前と違う音や他の不調がある |
原因によって、確認できる場所や点検が必要になる目安は異なります。以下、ブオーン音が大きくなる主な原因を解説していきます。
ファンや燃焼まわりに負荷がかかる
給湯器は、使用するお湯の量や設定温度に応じて燃焼量を調整します。複数の場所で同時にお湯を使うと、燃焼量が増え、燃焼に必要な空気を送るファンの作動も強くなるため、「ブオーン」という音が大きく聞こえることがあります。
使用する場所を一箇所に減らし、音が小さくなるかを確認してください。それでも以前より大きな音が続く場合は、負荷以外の原因も考えられます。
排気口のまわりに物がある
排気口の近くに荷物や植木、シートなどがあると、燃焼後の排気がスムーズに流れにくくなります。給排気の状態が変わることで、ファンの作動音や排気音が普段より大きく聞こえる場合があります。
給湯器の運転を止めてから周囲を確認し、取扱説明書に書かれた距離を空けてください。また、排気口の奥に手や道具を入れてはいけません。
壁や設置場所で音が響く
給湯器のファンやモーターが動くと、本体に振動が生じます。その振動が壁や配管、周囲の物に伝わると、共鳴によって「ブオーン」という音が実際より大きく響くことがあります。
まずは、周囲の物が給湯器や配管に触れていないかを確認しましょう。本体そのものが大きく振動しているならば、本体を支える金具などには触れず、専門業者に点検を依頼しましょう。
経年劣化で運転音が変わる
長く使用している給湯器では、ファンやモーターなどの内部部品が摩耗し、回転時の振動や作動音が以前より大きくなる場合があります。これまで聞こえなかった音がする、音量や音質が変わったという症状は、部品の劣化が原因かもしれません。
すぐ相談したい危険サインは?
給湯器の異音にガス臭や黒煙、強い振動などの異常が重なっている場合は、原因を自分で確かめようとせず、使用を中止します。症状に応じて、ガス事業者やメーカーなど適切な窓口へ連絡しましょう。
| 危険なサイン | 取る行動 | 避ける行動 |
| ガス臭い | 安全を確保し、ガス事業者へ連絡する | 火気の使用、換気扇・照明などの電気スイッチ操作 |
| 黒煙や異臭がある | 使用を止め、ガス事業者やメーカーへ連絡する | 再点火や本体の分解 |
| 本体や壁が大きく振動する | 運転を止め、設置状態の点検を依頼する | 運転中に本体を押さえる |
| 温度が安定しない、エラーが出る | 型番と表示内容を控え、説明書に従って窓口へ連絡する | 原因不明のままリセットを繰り返す |
危険サインによって、取るべき行動や連絡先は異なります。ここからは、それぞれの症状が見られたときの対応を詳しく見ていきます。
ガス臭い
ガス臭を感じた場合は、火気を使用せず、換気扇や照明などの電気スイッチにも触れないでください。スイッチを入れたり、切ったりした際の火花が、着火源となるおそれがあります。
窓や戸を大きく開け、ガス栓やメーターガス栓を閉めたうえで、すぐにガス事業者へ連絡します。日本ガス協会も、ガス臭を感じた際は火気や電気スイッチの操作を避け、窓や戸を開けてガス事業者へ連絡するよう案内しています。
出典:日本ガス協会「ガス臭いと感じたら」
黒い煙が出る
排気口の周囲が黒くなっている、運転中に黒煙が出るような場合は、不完全燃焼や排気異常のおそれがあります。汚れを拭いて様子を見たり、再運転したりせず、給湯器の使用を中止してください。
異常な振動がある
本体が激しく揺れる、壁まで振動が伝わるようなときは、設置状態や内部部品に異常が生じているかもしれません。運転を止め、本体を押さえたり、固定部分に触れたりせず、点検を依頼しましょう。
お湯の温度が安定しない
同じ設定でも、熱いお湯とぬるいお湯が繰り返し出る場合は、給湯器の動作が安定していない可能性があります。急な温度変化でやけどをしないよう、使用を控えましょう。
エラー表示が出る
リモコンに数字や記号が出たら、表示を写真に残し、説明書やメーカー公式サイトで指定の対応を確かめます。ガス臭や黒煙もあるときは、再運転しないでください。
異音がする給湯器は修理か交換か?

給湯器から異音がしても、すぐに交換が必要とは限りません。使用年数や部品の有無、修理費、ほかの不調を確認して判断します。
| 状況 | 修理を相談する条件 | 交換を検討する条件 |
| 使用年数と症状 | 使用期間が短く、不調が一部に限られる | 標準使用期間を過ぎ、複数の不調がある |
| 点検結果と部品供給 | 必要な部品を確保でき、修理可能と判断された | 部品を確保できず、修理不能と判断された |
| 費用 | 修理総額が交換総額より低い | 両者の差が小さく、ほかの劣化も確認された |
表はあくまで判断の目安です。ここからは、使用年数や修理費、部品の供給状況など、修理と交換を決める際に確認したいポイントを整理します。
使用年数が長い給湯器:交換を検討する
取扱説明書や本体の表示で、給湯器の使用期間の目安を確認します。目安の時期に異音が出始めた場合は、点検を依頼し、交換費用の見積もりも取りましょう。
修理費が高い給湯器:交換を優先する
修理費が高額になる場合は、新しい給湯器へ交換した場合の総額と比べます。修理費だけでなく、出張費や点検費などを含め、同じ条件で比較することが大切です。
部品供給がない給湯器:交換が必要になる
製造終了から年数がたつと、修理に必要な部品を確保できない場合があります。メーカーから修理できないと案内されたときは、交換を検討しましょう。
異音以外の症状がある給湯器:修理相談を急ぐ
異音に加えて、お湯が出ない、温度が安定しない、水漏れやエラーなどの症状がある場合は、異音だけで判断しないことが大切です。不調をすべて点検してもらい、結果をもとに、修理か交換かを判断します。
冬場に使えないリスク:早めに交換時期を考える
冬場に給湯器が使えなくなると、入浴や洗い物への影響が大きくなります。使用年数が長く、異音や湯温の変化もある場合は、寒さが本格化する前に修理の可否と交換時期を相談しておくと、急な故障に備えられます。
よくある質問
給湯器の異音について、よくある疑問と対応方法をQ&A形式でまとめました。
給湯器のブオーン音は故障?
ブオーン音は、ファンやポンプなどの作動音として聞こえることがあります。以前より大きくなった、異臭やエラーを伴うといった変化がある場合は、故障の可能性も考えましょう。
給湯器の近くでガスのにおいがするときは?
火気を使用せず、照明や換気扇などの電気スイッチにも触れないでください。窓や戸を開けて換気し、安全にできる場合はガス栓を閉めたうえで、契約中のガス事業者の緊急窓口へ連絡します。
給湯器の異音は修理と交換のどちらが適切?
使用年数が短く、部品も入手できる場合は、まず修理で対応できるか確認します。長く使っており、複数の不調が出ている場合は、交換を検討します。修理費が交換費に近い場合や、部品の供給が終わっている場合は、見積もりを比べて判断しましょう。
まとめ:給湯器のブオーン音はどう対処したらいい?
給湯器は、入浴や洗い物など毎日の生活に欠かせない設備です。普段と違うブオーン音が聞こえたときは、音だけで故障と決めつけず、音の変化やガス臭、黒煙、エラー表示などの症状もあわせて確認しましょう。異常が見られる場合は使用を中止し、点検を依頼することが大切です。
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