引っ越しで家電を処分するには?家電リサイクルと買い替えの判断基準を解説
2026年09月28日
2026年09月28日

荷造りを進めていると、今後使わない電子レンジや冷蔵庫が出てきて「引っ越し日までにどう手放そう」と迷うことがあるかもしれません。家電の種類によって処分方法や回収までの期間が異なるため、時間に余裕があるうちにひとつずつ手配しておくと、退去間際に慌てずに済みます。
この記事では、引っ越しにともなう家電の処分方法や、処分・買い替え・持ち運びを選ぶ際のポイントなどを解説します。
引っ越しで処分する家電は何から分ける?
引っ越しで処分する家電は、まず家電リサイクル法の対象となる4品目と、それ以外の家電に分けます。そのうえで、まだ使えるか、電池や記録媒体を含むかを確認すると、処分先を探しやすくなります。
| 家電の種類 | 主な処分方法 | 確認先 |
| エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機など | 販売店への引取依頼、買い替え店への依頼、指定引取場所への持込み | 購入店、買い替え店、自治体案内 |
| 電子レンジ・掃除機など | 粗大ごみ・不燃ごみ・小型家電回収など | お住まいの自治体 |
| まだ使える家電 | 売却、譲渡、引っ越し業者の回収サービスなど | 買取先・譲渡先・引っ越し業者 |
| 電池入りの小型家電 | 電池の種類に応じた回収ルールに従う | 自治体、販売店 |
家電4品目は販売店など、それ以外の家電は自治体の分別ルールが主な確認先です。まずは、家電の種類ごとに確かめたいポイントを整理します。
冷蔵庫・洗濯機など家電4品目はリサイクル対象
家庭用のエアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機は、家電リサイクル法の対象です。一般的な粗大ごみと同じ扱いでは捨てられないため、ほかの家電と分けておきます。
電子レンジや掃除機は自治体のルールで変わる
電子レンジ・掃除機・炊飯器などは、家電リサイクル法の4品目とは扱いが異なります。粗大ごみ・不燃ごみ・小型家電回収のどれに当たるかは、自治体ごとの分別ページで、品目名と大きさを確認する必要があります。
まだ使える家電は売却や譲渡も選べる
まだ使える家電なら、捨てずに売却したり、譲ったりする方法もあります。ただし、引き取り手が見つかるまでに時間がかかることがあるため、できるだけ早めに動きましょう。
電池入り家電や危険物は出し方が分かれる
電池を使う小型家電のなかには、通常のごみと同じようには出せないものがあります。取扱説明書を見て、電池を取り外せる製品か、本体に内蔵されているかを確かめましょう。外し方が分からないときは、本体を無理に分解しないでください。
家電リサイクル法の対象家電はどう処分する?
家電リサイクル法の対象となる4品目は、家電の種類だけで処分先が決まるわけではありません。買い替えるか、以前の購入店が分かるか、自分で指定引取場所まで運べるかによって、利用しやすい処分ルートが変わります。
| 状況 | 主な処分ルート | 搬出・運搬 | 主な費用 |
| 買い替える、または購入店が分かる | 新しい家電を買う店、または以前購入した店へ引取りを依頼する | 取り外しや搬出をどこまで依頼できるか店へ確認する | リサイクル料金、収集運搬料金。取り外し・搬出費が別になることがある |
| 購入店が分からない、または閉店している | 自治体が案内する回収先・申込み方法を確認する | 搬出・運搬の方法は自治体の案内先によって異なる | リサイクル料金、案内先が定める収集運搬料金など |
| 自分で安全に運べる | 家電リサイクル券を準備し、指定引取場所へ持ち込む | 搬出から指定引取場所までの運搬を自分で行う | リサイクル料金。収集運搬料金はかからない |
買い替えや購入店の有無で、連絡先と運搬方法が異なります。費用についても、リサイクル料金だけでなく、収集運搬・取り外し・搬出まで含めて確認してください。
買い替え・購入店が分かるなら販売店へ引取りを依頼する
新しい家電に買い替えるときは、新しい製品を買う店に、古い家電も引き取ってもらえるか尋ねます。買い替えずに処分するときは、古い家電を買った店に引取りを依頼します。
依頼時に伝えるのは、家電の種類・メーカー名・型番と、家電を運び出す場所です。回収日だけでなく、取り外しや運び出しをどこまで依頼できるかも、あわせて確認しておきましょう。対応してもらえる範囲が分かれば、自分で準備することや、別の業者を手配する必要があるかを判断しやすくなります。
購入店が分からないときは自治体の案内を確認する
購入した店が分からない、店舗が閉店しているなど、販売店へ依頼できないときは、お住まいの自治体が案内する処分方法を確かめます。家電リサイクル法の対象家電は、自治体の通常の粗大ごみ収集には出せません。自治体の分別ページで品目名を調べ、案内されている回収先や申込み方法へ進みます。
指定引取場所へ自分で持ち込む
搬出から運搬まで安全に行えるのであれば、指定引取場所へ自分で持ち込む方法もあります。持ち込みを選ぶ前に、家電リサイクル券の準備方法と、指定引取場所の営業日・受付時間を調べておきましょう。ただし、大型家電を一人で持ち上げたり、無理に車へ積み込んだりしないでください。
リサイクル料金と収集運搬費を分けて確認する
家電4品目の処分では、リサイクル料金のほか、依頼方法に応じて収集運搬や搬出の費用がかかることがあります。エアコンは、取り外し工事などが別料金になる可能性もあるため注意が必要です。見積もりを比較するときは、リサイクル料金に加え、収集運搬・取り外し・搬出にかかる費用を分けて提示してもらうと、処分方法ごとの総額を比べやすくなります。
取り外し・搬出をどこまで依頼するか確認する
家電の種類によって、回収前の準備や搬出方法は異なります。たとえば、エアコンは取り外し、冷蔵庫・冷凍庫は食品の片付けと霜取り、洗濯機は水抜きや接続部分の確認が必要です。
準備は、回収日が決まってから取扱説明書に沿って進めます。取り外しや搬出に不安があるときは無理に作業せず、販売店や回収先が対応する範囲を先に聞いておきましょう。
小型家電やまだ使える家電はどうする?

小型家電やまだ使える家電は、処分するのではなく、売却や譲渡なども選択肢に入ります。ただし、希望する方法が引っ越し日までに使えるとは限りません。退去日までの日数と、自分で準備や搬出ができるかを確認しておきましょう。
| 処分・手放し方 | 利用しやすい状況 | 注意点 |
| 自治体の粗大ごみ | 期限に余裕があり、指定日に出せる | 申込み期限・出す場所を確認する |
| 小型家電回収 | 回収対象の大きさ・品目に当てはまる | 電池・記録媒体の扱いを確認する |
| リサイクルショップ | まだ使えて、売却まで時間がある | 買取不可時の処分方法を決めておく |
| フリマ・譲渡 | 受け渡し先と日程を調整できる | 初期化と搬出時の安全に注意する |
| 引っ越し業者の回収 | 引っ越し作業とまとめて相談したい | 対象品目・料金・回収条件を確認する |
売却や譲渡を選んでも、引き取り手が見つからない場合の処分方法を決めておくと、退去直前に慌てずに済みます。ここからは、それぞれの手放し方が利用しやすい状況と、注意点について確認します。
自治体の粗大ごみに出す
電子レンジや掃除機などを粗大ごみに出せるなら、申込み締切・手数料・出す場所を確認しましょう。大切なのは、退去日までに間に合う日を選べるかどうかです。難しければ、早めに別の方法へ切り替えます。
小型家電回収に持ち込む
自治体の回収ボックスや協力店舗へ持ち込める家電もあります。ただし、対象品目や投入口の大きさは、回収先ごとに異なります。持っていく前に、電池やSDカードが入ったままになっていないか、USBメモリが接続されたままになっていないかも確かめ、回収先の指示に沿って出してください。
リサイクルショップで売却する
売却を考えるのであれば、査定前に付属品・説明書・保証書をそろえ、本体の型番も控えておくと、商品の情報を伝えやすくなります。買い取ってもらえなかったときに備え、自治体回収など次の方法も決めておくと、引っ越しの予定が崩れにくくなります。
フリマや譲渡は個人情報を消して渡す
パソコンなど、個人情報が入った機器を売却・譲渡するときは、保存された情報を消去します。必要に応じて初期化を済ませてから渡しましょう。
引っ越し業者の回収を利用する
引っ越し業者に回収を頼む際、見積もりの段階で伝えるのは、処分したい家電の種類と台数です。ただし、引っ越し業者では回収できない家電もあります。対象品目や料金を先に確かめ、回収してもらえない家電は別の処分方法へ切り替えましょう。
不用品回収で高額請求を避けるには?
「無料」「最短対応」といった広告だけで決めず、会社情報、許可・委託関係、作業総額、追加料金の条件を依頼前に確認します。
| 注意点 | 作業前に聞くこと | 避けたい依頼 |
| 無料の範囲 | 出張費・処分費・階段作業・追加費用の有無 | 金額の説明がないままの予約 |
| 会社情報 | 所在地、連絡先、一般廃棄物収集運搬業の許可、または市区町村からの委託関係 | 会社名や連絡先が確認できない依頼先 |
| 見積もり | 回収品目、台数、総額、追加料金が出る条件 | 現地でしか金額を示さないと言う依頼先 |
| 支払い | 支払い方法、領収書、キャンセル条件 | 積み込み後に説明なく金額を増やす対応 |
表の項目を確認しても金額や条件が曖昧なままであれば、その場で決めず、ほかの依頼先にも見積もりを取りましょう。ここからは、契約前から追加請求を受けた後まで、場面ごとの対応をご紹介します。
無料回収の広告だけで決めない
広告に無料と書かれていても、すべての作業に金額が発生しないとは限りません。無料になる範囲や条件が明記されているかを確認し、説明が曖昧な広告だけで依頼先を決めないようにしましょう。
許可や会社情報が出ているか調べる
家庭からごみとして出す不用品を回収できるのは、市区町村から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けた業者、または市区町村から委託された業者です。許可・委託を受けていない業者へ渡すと、不法投棄や不適正処理につながるおそれがあります。そのため、依頼前に自治体の案内や許可業者一覧で業者名を確かめ、所在地と連絡先も控えておきましょう。
作業前に総額と追加費用を聞く
見積もりで伝えるのは、回収する家電の種類と台数、搬出場所です。出張費・運搬費・階段作業を含む総額と、家電リサイクル法の対象家電であれば、リサイクル料金が含まれているかも尋ねます。追加料金が発生する条件と、追加作業の前に説明を受けて了承できるかは、メッセージなど記録に残る形で確かめておきます。
積み込み後の追加請求は記録を残す
積み込み後に事前に説明のなかった高額な料金を請求され、金額に納得できないときは、後日納得できる金額を支払う意思があると伝えたうえで、その場での支払いを断ります。見積書や広告、メッセージのやり取り、請求額が分かる資料は残しておきましょう。
業者とのやり取りを終えたあと、消費者ホットライン188へ相談します。脅しや居座りなどにより、その場の安全を確保できないときは、請求内容の説明を求め続けず、周囲や警察へ助けを求めてください。
参考:消費者庁 「消費者ホットライン188」
家電は処分・買い替え・持ち運びをどう選ぶ?

処分・買い替え・持ち運びは、使用年数だけで決めません。新居で使う予定、搬入・設置条件、本体の状態、容量、費用を同じ順で確かめてみましょう。
| 確認項目 | 確認する内容 | 判断の目安 |
| 新居で使う予定 | 新居でも同じ種類の家電が必要か | 必要がなければ処分する。必要なら設置条件を確認する |
| 搬入・設置条件 | 搬入経路、設置スペース、設備が今の家電に合うか | 設置できなければ買い替えを検討する。設置できれば本体の状態を確認する |
| 使用年数・本体の状態 | 使用年数に加え、異音や動作の不安定さがないか | 年数が長いだけなら運搬費と今後使いたい期間を比べる。不調があるなら、持ち運ぶ前にメーカーや販売店へ相談する |
| 容量 | 新居で一緒に暮らす人数や使い方に合うか | 合わなければ買い替えを検討する。合っていれば持ち運ぶ |
| 費用 | 運搬・設置の総額と、新品の購入・設置・古い家電の回収にかかる総額 | 二つの総額を同じ範囲で比べる |
表のように設置できるか、安全に使えるか、総額にどの程度の差があるかを組み合わせて判断します。ここからは、迷いやすい条件ごとに、家電の処分・買い替え・持ち運びの考え方を解説します。
使用年数が長い家電:年数だけで処分を決めない
使用年数が長くても、年数だけで処分を決める必要はありません。今も正常に動いているか、新居であとどのくらい使う予定かを考えます。
近いうちに買い替えるつもりなのであれば、引っ越しを機に処分する方法があります。問題なく動いていて、新居でも使い続ける予定であれば、持っていく方法も選べます。
新居に置けない家電:買い替えを検討する
家電本体が設置スペースに収まっても、搬入経路を通れないことがあります。防水パンに合わない、扉を開ける余白が足りないといった状態でも、新居では使えません。幅・奥行き・高さに加え、ふたや扉を開けるためのスペースも測っておきましょう。また、コンセントに届くかまで確認しておけば、運び込んでから設置できない事態を避けやすくなります。
運搬費が高い家電:処分費と比較する
エアコンの取り外し・取り付けや、洗濯機の接続、特殊な搬出入、時間帯指定などは、引っ越しの基本料金とは別になる場合があります。大型家電の搬出・運搬・設置について、見積書で作業範囲と総額を見て、処分や買い替えにかかる費用と比べましょう。
容量が合わない家電:新居に合わせて選ぶ
引っ越し後、部屋の広さや暮らす人数が変わる場合は、今の家電の容量が新居でも合いそうかどうか考えてみましょう。たとえば、冷蔵庫や洗濯機が小さすぎると、まだ使えたとしても毎日の家事で負担が増えてしまうかもしれません。新居での使い方もイメージしてみると、買い替えたほうがよいか判断しやすくなります。
不調がある家電:使用を中止してメーカー等へ相談する
異音が続く、動作が安定しないといった不調がある家電は、そのまま新居へ運ばず、症状が起きるタイミングを控えて、メーカーや販売店へ相談します。自分で分解して直そうとしないでください。
修理が必要と案内されたときや、安全に使える状態か判断できないときは、持ち運びを避けます。点検や相談の内容を踏まえて、修理・処分・買い替えのどれに進むかを決めましょう。
よくある質問
回収の受付期限や費用は、地域・店舗・家電の種類によって異なります。ここでは、引っ越し時の家電の処分について、よくある疑問に回答します。
引っ越しで家電はいつ処分する?
引っ越し日が決まったら、退去日から逆算して早めに処分を手配します。冷蔵庫や洗濯機は回収前の準備もあるため、日程が決まったら取扱説明書に従い、食品の片付けや水抜きを進めておきましょう。
冷蔵庫や洗濯機は粗大ごみで出せる?
家庭用の冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機は、家電リサイクル法の対象です。粗大ごみとしては出さず、購入店や買い替え店へ引取りを相談します。依頼先が分からなければ、自治体の案内を見て手順を調べましょう。
家電リサイクル料金はいくらかかる?
家電リサイクルにかかる費用は、一律ではありません。品目やメーカーによってリサイクル料金が決まり、販売店などへ回収を頼むと、収集運搬費がかかります。なお、搬出費は別料金になることもあります。
不用品回収で高額請求されたら?
高額請求された場合は、見積もり・広告・やり取り・領収書を保管し、消費者ホットライン188などの相談窓口へ連絡します。強引な対応で身の危険を感じるときは、一人で対処しようとせず、周囲や警察へ助けを求めてください。
まとめ:引っ越しの家電処分はどうしたらいい?
引っ越しで家電を手放すときは、家電リサイクル法の対象か、自治体回収や売却を選べる家電かを分け、退去日までに間に合う方法を選びます。新居へ持っていく家電は、設置条件・費用・状態を比べて判断します。搬出や取り外しが難しい家電は、無理に作業せず販売店や回収先へ相談してください。
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