スマートタグと見守りGPSの違い

位置情報取得に特化した端末は、大きく分けると「スマートタグ」と「見守りGPS」のふたつがあります。どちらも「端末の位置情報をスマートフォンのアプリなどで確認、追跡できる」というものですが、機能や仕組みが異なるため、じつは精度や確実性などの点に差があります。どんな目的で使いたいかによって正しく選びたいですね。

スマートタグとは

スマートタグはスマートフォンとBluetooth接続して使用する超小型（多くのものが500円玉程度のサイズや薄いカード型）端末の総称です。Appleの『AirTag』やAnkerの『Eufy Security SmartTrack』シリーズなどが該当します。

ただし、スマートタグは基本的にGPS機能を持っていません。そのため、メインの用途は「置き忘れなどの検知」になります。

たとえば、スマートタグの入ったお財布とスマートフォンが離れてBluetooth接続が切れたとき、「スマートフォンへの通知によって紛失に気づける」というのがおもなユースケースです。

通知に気づかずそのまま自宅に帰ってきてしまった場合、iPhoneなどのApple製スマートフォンであれば他者のiPhoneを介して位置を知ることができますが、近くにiPhone所有者がいない場合は位置の特定もできなくなってしまいます。

一方で、月額料金なく使用できること、バッテリーは充電式ではなく市販の電池を使用しており、多くのものが1年程度使い続けられるといった点はメリットと言えます。

見守りGPSとは

見守りGPSは、人工衛星の発信する電波を受信して位置情報を割り出す測位システムであるGPS（Global Positioning System）を有する端末です。ただ、GPSのみでは位置情報を取得できないケースに備えて、携帯電話の基地局やWi-Fiスポットからの電波など複数の測位システムを使って安定性を高めているものが多くなっています。端末の大きさは縦横50ミリ程度のサイズ（手のひらに収まるくらい）が一般的。

端末そのものから発信される位置情報をいつでもスマートフォンで確認できるため、紛失物の場所の特定や、お子さま・ご年配の方の見守り用途など幅広く使用可能です。

利用には月額料金（数百円程度）がかかり、バッテリー持ちは数週間程度のものから一ヶ月以上のものまで機種によって幅があります。通信機能を活かしたリアルタイムの経路確認や、特定地点への到着（出発）通知など、見守りに役立つ機能が多く搭載されているのが強みになります。

見守りGPSなら「あんしんウォッチャー」

機器の特徴を理解してみると、お子さまの見守り用途なら「見守りGPS」のほうに優位性がありそうですね。

ではつぎに、見守りGPSのなかでおすすめしたい機種は……、すでに記載の通りauの『あんしんウォッチャー』になります。

ここからは『あんしんウォッチャー』について、通信・使い勝手の観点からおすすめの理由を紹介します。

KDDI通信網プラス3測位システムで安心感のある見守りGPS

あんしんウォッチャーは通信会社のKDDIが提供する見守りGPSです。au4G LTEサービスエリアでの通信を利用可能で、その人口カバー率※1は99.9％となっています。エリアの広さだけではなく、auブランドを冠する提供サービスとしての信頼感もありますね。

• ※1：「人口カバー率」は国勢調査に用いられる約500m区画において、50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算出しています。2020年12月末時点の情報を掲載しています。内容は変更になる可能性がございます。対応機種は4G LTE（800MHz）対応機器となります。
• ※2：4G LTE（800MHz）対応エリアをご確認ください。

位置情報はGPSを含む3つの測位で計測

見守り機器はとくに、「複数の測位で安定して位置情報を取得できるもの」が、より安心を得られますよね。「あんしんウォッチャー」は、①GPS、②携帯電話の基地局※1、③街の中の無線LANの3つの測位に対応しています。

これにより、GPSの電波が届きにくい地下や大きな建物内などを移動※1しているときも、3つの情報（GPS、携帯電話基地局、無線LAN）で位置を測位しているため、位置情報の計測が途切れにくくなっているのです。

これがどれくらい役立つかを具体的に考えてみましょう。

徒歩での登下校や習い事の行き帰りの見守りはもちろん、大きなショッピングモールで迷子になってしまったときや、お子さまたちだけで電車でお出かけするようなときも、ちゃんと目的地まで移動できているかを確認することができるんです。

文字通り、いつでも守ってあげられるのは、お子さんにとってもご両親にとっても安心できますね。

※1：地下街、建物内、乗り物内、ビルの陰などの電波環境やGPS衛星環境によっては、位置確認の精度が低くなる場合があります。 圏外の場合は、位置検索を行えません。

『au HOME』アプリ連携で使い勝手◎

あんしんウォッチャーは、KDDIの提供する『au HOME』というIoTプラットフォームのアプリ※と連動して使用します。端末を利用するには『au HOME』アプリをダウンロードし、アプリ内で機器としてあんしんウォッチャーを登録する必要がありますが、このアプリとの連携があんしんウォッチャーの強みのひとつなんです。

ご購入後にあんしんウォッチャーを登録した『au HOME』を立ち上げれば、すぐに地図や通知内容が表示されます。

※対応OS:iOS14.0以上が必要。またアプリの通知には事前設定が必要です。

居場所もバッテリー残量も通知でお知らせ

あんしんウォッチャーには、au HOMEアプリと連動した多彩な通知機能がありますので、お子さまの見守りにフル活用しましょう。

登録地点への到着・出発を通知

あんしんウォッチャーは移動経路を3ヶ月間保持して、いつでも辿ることができます。さらに、アプリに登録した地点（最大10箇所）を出入りするたびに、スマホに通知を飛ばすことができるのです。

通知を飛ばすためにはau HOMEアプリで事前設定が必要です。学校や最寄り駅、習い事の場所やお友達のおうちなどを登録しておけば、「いま着いた／出た」ことがわかって安心できますね。

登録地点を余らせておけば、お子さまたちだけでお出かけするときに臨時でその場所を追加するといった使いかたもできそうです。

お子さまから居場所を知らせる通知

あんしんウォッチャー本体のボタンを長押しすることで、お子さまからいまの居場所をご両親のスマホに知らせることができます。たとえばお子さま自身が「迷子になってしまった……」と感じたときに活用できそうです。

また、さきほどお伝えした「登録地点への到着・出発での自動通知」も便利ですが、お子さまと「ここに着いたらボタンを押して知らせてね」という約束事をつくって運用するのもいいかもしれません。

バッテリー残量が少なくなったら通知

あんしんウォッチャーはフル充電で最大2ヶ月程度※連続使用可能な大容量バッテリー（1500ｍAh）を搭載しています。ふだんほとんど充電しないで済む一方で、いつの間にかバッテリー切れを起こしていたというようなリスクもあります。

ですが、あんしんウォッチャーであれば、端末の充電が減ってきたときに自動でau HOMEアプリに「残量低下」の通知を送ってくれます。さらに、充電を行った際も完了の通知が送られるので、「充電したまま持たせるのを忘れてしまった」というリスクも減りますね。

※現在地の更新間隔【移動中測位 標準（約3分）・定期測位 約24時間】で、平日1日合計約2時間移動（土日は未使用）、屋外でのご利用を想定した数値です。満充電状態から完全に電池が無くなるまでの目安時間です。電池持ちは電波環境や利用シーンによって変動します。実際の利用状況によってはそれを下回る場合があります。最大2カ月間ご利用いただくには、最新のソフトウエアバージョンアップが必要です。

家族で見守り

au HOMEアプリには最大9人のご家族への「招待機能」があります。つまり、ご自身を含めた最大10人でお子さまの位置情報を確認できるということになります。

複数人で見守れる状態にしておけば、お父さまお母さまでの分担はもちろん、ご兄弟やおじいさまおばあさまにお願いすることもできますよね。ご家族みんなで見守ってあげられるとお子さま自身の安心度合いも高まります。

口コミ評価が高い子ども見守りGPS

購入製品を選ばれる際に大事なのが口コミですよね。その点でもあんしんウォッチャーをおすすめする理由が、oricon ME 社の実施する「2024年 オリコン顧客満足度®ランキング」において、「子ども見守りGPS部門」で総合1位を受賞していることです。

実際に使っているパパ・ママから、「アプリの使いやすさ」「位置情報の精度」「GPS端末の充実さ」「料金」「サポートサービス」など、7つの評価項目の調査結果ということで、ますます安心できますね。

こんな口コミ評価※

※出典元：2024年 オリコン顧客満足度🄬調査 子ども見守りGPS 総合第1位 実際のご利用者コメントより

まとめ

見守りGPSであんしんウォッチャーをおすすめする理由を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。通信に安心感があり、見守りにうれしい機能も多く備えています。お子さまのご入学や新学期を迎える機会に、ぜひご利用ください。