車の盗難防止にGPS!無料から有料のモノまで解説|豆知識も

車の盗難防止に役立つGPSについて、無料で利用する方法や一般的なGPS機能について解説します。GPS端末を選ぶ際のポイントやスマートタグの豆知識もまとめたので、この記事を参考にして、車を安全に守りましょう。
車の盗難防止にGPSは必要?
警察庁が公開している近年の自動車盗難の発生状況を見ると、2020年を境に増加傾向にあります。盗難された車両は、海外へ不正に密輸されるケースが多く、盗難から時間が経過するほど、車両が無事に戻ってくる可能性は低くなってしまいます。
また、データによれば盗難にはおよそ4台のうち3台が、キーなしの状態で被害に遭っているとのことです。近年の車にはイモビライザーなどのセキュリティシステムもありますが、それでも万が一のケースは想定されます。
こうした状況を踏まえると、GPSを活用して車両の位置を特定することは、盗難対策の手段のひとつとして検討する価値は十分あると言えます。盗難に遭ってしまった際も、できるだけ早期に追跡することが、愛車を取り戻すことにつながるでしょう。
令和6年3月自動車盗難等の発生状況等について|警察庁生活安全企画課
(PDF形式:480KB)
車の盗難防止に活用できるGPSの種類
車の盗難防止に活用できるGPSには、大きく分けて無料のものと有料のものに分類できます。それぞれの特徴を把握し、自身のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。
1. 無料で利用できるGPS
無料で利用できるGPSとしては、以下の方法が考えられます。
- 自動車メーカー純正のGPS
- スマートフォンアプリを活用したGPS
近年の自動車には、GPS機能が内蔵されていることも多く、これを活用することで、手軽に車の位置を追跡できます。もし車にGPS機能が搭載されている場合は、それを利用することがもっとも確実でしょう。
また、自動車メーカー純正のGPSは、車両の位置情報を把握できるだけでなく、走行履歴の確認や、緊急時の通報機能などが搭載されている場合もあります。ただし純正GPSは、すべての車種に搭載されているわけではないため、あらかじめ確認しておきましょう。
GPS機能を搭載したスマートフォンに専用アプリをインストールし、車内に設置することも手段のひとつです。手軽かつ無料に使えるメリットがある反面、前提としてスマートフォンを複数台所有している必要があります。またバッテリー消費が早く、位置情報の精度が低いといったデメリットもあるのは注意すべき点です。
2. 有料GPS端末
有料GPS端末には、見守り用途や車専用のものなど、さまざまな種類があります。
有料GPS端末は、高精度でバッテリー消費が少なく、多機能であることが大きなメリット。位置情報の精度が高いため、盗難された場合でも、早期に車を発見できる可能性が高まります。バッテリー消費も少ないため、長期間にわたって車両を監視することができます。さらに、車専用設計のGPS端末は、耐衝撃性や防水性に優れているものもあるため、いざという時でも安心して使うことができます。
一方で、初期費用や月額料金が発生するというデメリットも存在します。しかし、盗難防止を目的とするならば、有料GPS端末の導入がもっとも有効な手段と言えるでしょう。お金はかかってしまいますが、愛車を守るための必要な投資と考えることもできます。盗難防止はもちろんのこと、車両の運行管理にも役立ちます。
3. 【豆知識】スマートタグは車の盗難防止に役立つ?
スマートタグは、スマホやタブレットなどに通信機能で連携し、各端末からタグの位置を確認できるアイテムです。多くの商品はBluetoothで接続しており、GPS機能がない場合もあります。
スマートタグの主な役割は、置き忘れ防止です。たとえばスマートタグを鍵や財布に取り付けておけば、スマートフォンとのBluetooth接続が切れた際に通知が届き、紛失に気づくことができます。このように、身の回りの物を紛失したときに、早期発見をサポートするアイテムとして活用されています。
ただし、Bluetooth通信が切れた際に通知が届く仕様では、車の盗難に気づけたとしても、Bluetoothの範囲外に出てしまうと、その後どこへ移動したのかを追跡することは困難です。車の盗難防止という点で利用するならば、Bluetooth通信のスマートタグはあまりおすすめできません。
有料GPS端末を選ぶ際のポイント
盗難防止GPSは、車両の盗難対策として有効な手段ですが、窃盗犯もさまざまな対策を考えており、GPSを無効化する手口をつねに巧妙化させています。
そのうえでGPSトラッカーを選ぶ際は、「電波を長期間発信できるもの」、「できるだけ小さく発見されにくいもの」、「信頼できる高精度の製品であること」の3点は抑えておきたいところです。
電池式GPSの場合、一般的には1年程度で電池切れが発生します。追跡が途絶えてしまうため、電池残量が少なくなるとスマートフォンに通知してくれる機能がある製品を選ぶか、車の電源から直接給電できるタイプを選びましょう。
また、大きなGPSトラッカーは、窃盗犯に発見されるリスクが高い製品だと言えます。できるだけ小型で、目立たないものを選ぶことが重要です。なお車外に設置すると、運転中に落下する危険性があるため、車内に設置できるほうが安全です。
位置情報の精度が低い場合、車両の発見に時間がかかってしまう可能性があります。なお、位置情報の精度は製品によって大きく異なるため、各製品の精度を比較検討することが大切です。位置情報の更新頻度も確認しておきましょう。
GPSを車のどこに取り付けるべきか
GPSトラッカーの取り付け場所としては、ダッシュボード付近以外にも、座席の下や、トランク内の空きスペースなどが考えられます。これらは隠蔽性が比較的高く、目立たなく設置できるというメリットがあります。
しかし、GPSトラッカーの種類やメーカーによっては、こうした場所への取り付けを推奨していない場合もあります。必ず製品の説明書をよく確認し、推奨されている取り付け方法や場所を守って設置することが重要です。
また、GPS信号は金属や厚い物体によって遮断される可能性があります。端末を荷物入れや、他の物とまとめて収納することは避けたほうがいいでしょう。
【結論】お子さまがいる家庭なら『あんしんウォッチャー』がおすすめ
画像:あんしんウォッチャー
車専用の有料GPS端末は、車に取り付ける手間や費用に加え、端末自体の値段も高めです。しかし専用設計ゆえのスペックの高さは魅力のため、コストをかけられるならばこちらが確実でしょう。
ただし、お子さまがいるご家庭なら見守りGPS『あんしんウォッチャー』を検討してみてはいかがでしょうか。
『あんしんウォッチャー』なら、1台は車の盗難防止に利用し、もう1台をお子さまの見守り用として使うことができます。2台目は、本体価格のみで月額料金がかからないのもうれしいポイント!手軽に車の盗難防止をしたいとお考えなら、『あんしんウォッチャー』という選択を強くおすすめします。